「エイリアン・コヴェナント」_神話的世界

 9/17日 TOHOシネマズ光の森にて「エイリアン・コヴェナント」を観る。
  Covenant =契約、誓約の意。
監督、リドリー・スコット、出演、マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン。
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 エイリアンシリーズは
第一作目、1979年公開(監督、リドリー・スコット)
第二作目、1986年公開(ジェームズ・キャメロン)
第三作目、1992年公開(デビッド・フィンチャー)
第四作目、1997年公開(ジャン・ピエール・ジュネ)

と今から約20年以上も前に公開されたシリーズで監督もその作風も異なっているのだけれど、本作は第一作目のエイリアンの前日譚としての「プロメテウス」(監督リドリー・スコット。2012年公開)を受けての続編。
(こちらは未見。観ておけば良かったかと後悔)
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第一作目のエイリアンが閉じられた空間(宇宙船内)で襲いかかる不気味な怪物の恐怖を描いていたものや、"性の恐怖”を暗示していた事に対し、コヴェナントは
宗教、神話的なテーマを取り上げているなというのが第一印象。(それは前作のタイトルがプロメテウスというのにも)


 はるか昔、神は人間を創った。自らに似せて_。
そして人間は人間そっくりのアンドロイドを造る。
そのアンドロイドが自らの創造主たる者を手にかけるというのは同じ監督の”ブレード・ランナー”にも共通するところが見られる。

 この神殺し(父殺し)のテーマはギリシャ神話(クロノス、エディプス)や小説フランケンシュタイン等にも描かれていて興味深い。
 (ちなみにフランケンシュタインの原題は”フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス”という)
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 神殺し(父殺し)を行う者は神(父)に問う。何故我々を創ったのか、何故我らはこのような存在であるのかと。それに対する返事は冷たく悲しい。

 ギリシャ神話のクロノスは父への反乱と同じ様な仕打ちを我が子等から受ける。
 エディプスはその優れた能力から自らの出生を追う旅に出るのだが、予期せぬ不幸に自らを罰する(スフィンクス退治、父殺しと母を妻とする話)

 生命の謎を究明すべくヴィクター・フランケンシュタインは墓場から死体を盗み出し一体の怪物を造り上げる。その怪物は高い知性と体力、そして人間の心を持っていたもののその余りの醜さから周囲の人間からも拒絶され自らも絶望する。そして自らを生んだヴィクター・フランケンシュタインの前に現れる_。
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 「コヴェナント」のアンドロイド、デイビッドは近くにあったダビデ像を見て自らをデイビッドと名付けた。
 彼はフランケンシュタインなのだろうか_?



 面白いです。 ちょっとえぐいけど。





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