「いなくなれ、群青」

 TSUTAYAレンタルにて「いなくなれ、群青」を観ました。
河野裕の同名小説の映画化です(原作未読)。2019年9月公開。
 出演、横浜流星、飯豊まりえ。
 監督、柳明菜。



 一見ビジュアル的な印象ではよくある青春ものかなぁと思っていましたがちょっと違っていました。
 冒頭でちょっと不可解なナレーションが入ります。この島は捨てられた者が集まる島であること、失ったなにかを取り戻すことで元に戻れるということ。そして皆どうやってこの島にやってきたのかの記憶が抜けているにも関わらず、余りその点に拘ったり、島から出ていきたいという気持ちを持っていなく、ごく静かに平穏な生活が保たれているという事です。
 主人公の七草(横浜流星)もその一人です。



 そんなある朝、彼の前に幼なじみの真辺由宇(飯豊まりえ)が現れます。そのことが七草を不安にさせることに_。
 真辺は自分の所在に強く疑問を持ち、自分がどうやってここに連れてこられたのか、どうやったら元の場所に戻れるのか、と初日から周囲に問いただします。その勢いに同級生も七草もちょっと引いてしまいます。特に七草は真辺の性格がわかっていて、真辺の我を通す行動に対して、注意してしまうことも。

 島の外からの情報はくる、でも島内から外へは連絡が取れない。船で外に出ようとするもなぜか戻されてしまう。
 そしてこの島を管理しているのは誰も会ったことのない”魔女”と呼ばれる者。その魔女への連絡手段は、学校裏にある階段を上った先のポストに手紙を入れることらしいのですが、誰もその階段を上ったことがないという曰く付きの場所。その階段を上ろうとする真辺を七草は止めます。



 七草のクラスには豊川という女の子がいていつもバイオリンの練習をしています。その音色にいつしか惹かれる同級生の佐々岡。ある日そのバイオリンの弦が切れてしまい一人無く豊岡のために、佐々岡は島中をその弦を探し回ります。
 「魔女に頼んでみれば」と佐々岡は手紙をしたためます。真辺は豊川の母への招待状(三日後に迫る音楽コンクール)を読んで魔女に会わなければという思いがより強くなっていきます。
 ですがその豊川の本心を学級員の水谷は感じ取ります。佐々岡、真辺の気持ちとは裏腹な感情に満ちている豊川の本当の気持ちは別にあったのです。



 そして、島のいくつかの場所に落書きがされていることが学内で話題となります。
 「魔女はこの島に未来を閉じ込めた。過去はどこにある?」
 「君たちは鏡の中にいる 君たちは何だ」
 
 一体誰が? 真辺はその落書の犯人は魔女のことを知っていると思い、探し始めるのですが_。


  失ったものとは何か? そしてなぜ七草と真辺はこの島で出会ってしまったのか_?
  なんとなく非現実的な世界の物語という展開で、ゆっくりと静かに流れる風景がとても良いです。そのなかでの七草と真辺の関係がとても印象的です。

 
 良い作品。
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