「水曜日が消えた」

6月20日 109シネマズ佐賀にて「水曜日が消えた」を観ました。
主演、中村倫也、監督、吉野耕平。




 ちょっと変わったタイトルですがこの作品は解離性同一性障害の主人公の物語です。
七つの人格を持つ主人公は他の人格に対して毎日ポストイットを使って自分に伝言を残して生活しています。「月」「火」「水」とその日の人格のサインを残して。
要は日ごとに人格が変わる多重人格者なのですが、この手の作品でありがちなサスペンス的なものではなくむしろ少しコミカルにも見えるドラマです。


 ストーリーは。
 子供の頃、事故のために七つの人格に分離してしまった青年(劇中名前は明かされません)。日ごとに変わる人格はそれぞれ他の人格に対して自らを”曜日”で区別し、ポストイットと日誌を使って伝言を残す生活をしています。
 その中でも”火曜日”の人格をメインに進んでいきます。
 朝目覚めると灰皿にいっぱいになったたばこの吸い殻と隣に眠る知らない女性。ポストイットには「すまない。後はよろしく」と”月曜日”の伝言。
 「またか」と半場あきらめ顔の”火曜日”は見知らぬ女性を帰し部屋を掃除して、部屋中のポストイットを確認していきます。
 おそらく”火曜日”の人格が他の人格の中でもっとも生真面目で几帳面なのでしょう。そして地味・・・。
 他の曜日は度々外出し、アクティブな生活を送っている面を持っています。
 


 そんな”火曜日”は日課として子供の頃、人格が分離した後からずっと通院治療を受けています。それは”火曜日”にとっては毎日であり退屈でもある、そして平穏な日常でした。


 そんなある日”火曜日”は目覚めて驚きます。その朝は水曜日だったのですから。いつになくウキウキする”火曜日”は通院する必要も無く、火曜日が定休日の図書館に足を運ぶようになります。いつもと違った風景、そしてどうやら”他の曜日”と知り合いらしい図書館職員の女性とも言葉を交わすようになり、それまでの静かで地味な火曜日の生活に彩りを感じるようになっていきます。


 _でも一体なぜ、水曜日が現れない?
 物語は思いがけない方向へ進んでいきます。

 解離性同一性障害を扱った作品の結末は大抵はその障害が解消され一つの人格に収束していきます。それが本来のその人の人格であるかのように。
 ですが本作は違います。その状況を肯定しようという風な結末を迎えるのです。特にエンドロールでの各曜日のポストイット伝言は微笑ましくなります。
 
 面白いです。


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