「ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語」

 6月12日、109シネマズ佐賀にて「ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語」を観ました。
 コロナ禍もやっと徐々にゆるやかになって映画館も再開し始めたが、上映されているのはほとんどが旧作ばかり。でもこの週辺りから新作が始まりました。そして選んだのがこの「ストーリー・オブ・マイライフ」です。


原題は Little Women
出演、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン
監督、グレタ・ガーヴィグ
 "若草物語"(ルイーザ・メイ・オルコット)は読んだことはなくてなんとなく四姉妹の物語、程度しか知りませんでした。
 観終わった後 「良い作品だなぁ」というのが第一印象です。
 久しぶりにゆったりとした深呼吸に心満たされる感、という風に。
それはヒロイン役のシアーシャ・ローナンがとても素敵だからでもあります。
以前「レディ・バード」での彼女がとても可愛らしく魅力的で、そのせいもあってこの「ストーリー・オブ・マイライフ」を選んだ次第です。





 舞台は南北戦争中のアメリカ。中流家庭のマーチ家の四姉妹をメインにしたストーリーです。その中でも次女のジョーが中心になります。
 展開は現在と過去が何度も交互に繰り返され、主要キャラが四人ということもあって初めのうちはちょっと混乱しがちになります。最初に一度字幕で「xx年前」と出るのですがそれ以降は全く、です(おそらくこういう時系列の入れ替えが何度となくありますよというアナウンスの意味もあったのかもしれません)。その難も、人物の容姿(髪型、洋服)や周囲の色合いでなんとなくわかるようになっています。

 冒頭でジョー(シアーシャ・ローナン)は自作の原稿を出版社に”友人の”の作品と偽って持ち込みますが「もっと短く、そして刺激的に」とダメだしに近いアドバイスを受けるも、なにより自分の原稿が売れたということにジョーは歓喜し、人通りの雑踏の中を駆け抜けていくのですが、そのシーンがとてもかっこいいです。全身で全力で感情をストレートに出している姿が_。
 


 時代は19世紀。女性の自立が叫ばれるのはもっと後の時代で、当時は大人になったら結婚するのが女性の唯一の幸せであるという世間にあって、四姉妹の長女メグは社交界のパーティに次女ジョーを伴い出かけます。上流階級とのつながりを持てる格好の場でメグや他の女性達は上機嫌なのですがジョーだけは面白くなさそうな表情です。
 彼女はそこで近くに住む上流家庭のローリーと知り合いになります。彼もまたこういう雰囲気が好きではなさそう。
 ジョーとローリーはとても仲良くなりますが四女エイミーも密かにローリーに思いを寄せています。ジョーとエイミーは度々ぶつかり合う仲ですが、いつもたわいもない姉妹喧嘩です。そして三女ベスは内気で穏やかな性格の持ち主で、しかもピアノがきっかけでローリーの祖父と親しくなります。



 四姉妹皆仲良く、その姉妹を育てる母親も父親の不在(南北戦争への出征)中もしっかりとしていて良き母親として描かれています。
 ですがその仲良き時代は時間とともに変わっていきます。長女メグは結婚、三女ベスの死、そしてジョーと同じように才能を持った四女エイミーはその才能よりも裕福な家に嫁ぐ道を選択します。そしてジョーはずっと仲の良かったローリーからのプロポーズを、自らの夢を貫くことを決心し断ってしまいます。小説家として自立していこうとする彼女の芯の強さがとてもかっこいいですが、”夢を追いかける事”と引き換えに味わう孤独感を彼女は悲痛な叫びを伴って告白したりもします。
 精一杯生きている姿、それがジョーです。


 良い作品。




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