「ローマの休日」

8月10日
TOHOシネマズ光の森にて「ローマの休日」を観ました。
「午前十時の映画祭」という過去の名作を劇場で見るというものですでに
 10回を重ねていて、今年がどうやら最後の映画祭ということです。
この映画祭では過去に「大脱走」「ある日どこかで」を観ています。
 「ローマの休日」は1953年制作のモノクロ映画の名作で、レンタルで観たり、
DVDも持っています。おまけに最近は英語学習の教材にもなっていたりします。
(名作DVDもずいぶん安価になりました)
出演、グレゴリー・ペック、オードリー・ヘップバーン
監督、ウイリアム・ワイラー


 この映画といえばオードリー・ヘップバーンですが、確かこの頃はまだほぼ無名に近い女優さんで、もう一人の主人公役のグレゴリー・ペックの方が知名度は上でした。
だからなのでしょう、オープニングの字幕ではグレゴリー・ペックが先にでてきます。
 そしてこの映画(というかこの時代のハリウッド映画)はオール現地ロケとなっています。
それまでのハリウッド映画は、例え舞台設定がヨーロッパでもアメリカ国内でセットをつくり撮影していたようですが、この時代映画制作への予算がなかなか付かず”コスト削減”で国外での撮影が多かったようです。
 だからより、良かったのかもしれません。この作品はローマ観光としても良い感じです。
ローマの町並み、”真実の口”、”スペイン階段”、”祈りの壁”などなど、主人公のアン王女とともにローマ観光をしている雰囲気にも浸ることが出来ます。



 ストーリーは、今では定番なのでしょう、世間知らずのお姫様の成長と成就し得ぬラブストーリーといったところでしょうか。

 ヨーロッパのとある小国の王女アンはヨーロッパ各国親善の旅でローマへ来ています。時代背景からすると第二次大戦後であり、経済・軍事・政治的に強国とは言いがたい小さな国は各国との親善を図ることが安定を保つ当時も今も王室のもつ役割なのでしょう。

 ですが、連日での親善旅行にも若き王女アンは、すっかり疲弊しています。表向きはにこやかに対応するも、本音はうんざりしているという感じなのでしょう。それは始まってすぐの謁見の場面でもわかります。各国代表と挨拶をしつつ、アンはドレスの下で靴を脱いでみたりしています。そしてその靴がドレスの外へ転がり出てしまうというのは、まだ彼女は大人の一歩手前ということなのかもしれません。
 その後も自室に戻るアンですが、窓の外のから聞こえてくる楽しげな音楽に目が行きます。ベッドにつく彼女はパジャマ姿で、眠る前のミルクや、明日のスケジュールを世話係の夫人から聞かされますが、アンはもうたくさん!とばかりにヒステリックになります。よほどストレスが溜まっているのでしょうがその後、鎮静剤の注射を受けたときに、そばに付き添っていた将軍がその場に倒れ込んだのをアンは子供のようにはしゃいだりもします。
 この自室でのシーンはストーリーの終わりの方にもあって、見比べるとアンの成長が伺えます。
眠るためのミルク・ビスケットも断り、一人でちゃんと眠れる、そして自分の立場も十分わかっている事をと示します。このローマで彼女の成長がわかるシーンです。


 この物語のもう一人の主人公ジョーのキャラクターもなかなかいいです。
冒頭では記者仲間とトランプで賭け事に興じています。
 その翌日会社に遅刻したときも、ちゃっかり編集長と賭けをします。
(昔の映画、テレビドラマでは良くあったシーンですが、最近はあまり見かけないのは、やはり主人公が賭け事を、というのに異論があるからなのでしょうか)
 
 このジョーは、アンを王女と知らず自分の部屋に連れてきたときは、終始”仕方ねぇな”といった感じで「ベッドは俺、君はカウチだ」とアンをカウチに放り投げるようにおくのですが翌日アンの正体を知った後の、そーっとカウチからベッドに移すシーンはコミカルで苦笑してしまいます。
 でもやっぱり、なんといっても”真実の口”のシーンが最高でしょうね。
ジョーが”真実の口”に手を突っ込んだあと、「手が無い!」と慌てふためきそれにアンも悲鳴を上げるシーンは、アドリブらしいです。



 ローマの街では新聞記者のジョーといろいろなところをまわるのですが、そのなかで”祈りの壁”を訪れるシーンがあります。その壁は戦争に謂われがあるものであり、それまで気ままにローマの街でジョーを振り回していたアンはそこで自分の役割を自覚します。
 そしてその夜の船上パーティで自分を連れ戻しに来たシークレットサービスの存在は否が応でも彼女を元の世界(立場)へ引き戻そうとし、そこで一悶着(SSとジョー、そしてアンも加わる乱闘騒ぎ)をおこしその場は逃げることに成功するのですが、やはり王女としての立場を自覚しているアンは、宿泊先の宮殿へ戻る決心をします。

 宮殿の近くで車を止めさせて、アンはジョーに言います。「私があの曲がり角を過ぎたら、あなたはまっすぐ走り去ってほしい」と。アンの素性を知っているジョーは肯きます。

 翌日宮殿でのメディアを集めての謁見で、離れた位置からお互いを感じながら、アン王女、ジョーのやりとりもなかなか良いです。そしてローマの街を満喫した隠し撮り写真を受け取るアンの表情にも_。
 そして物語はおわります。アン王女は元の世界へ戻り、記者達は宮殿から退出していきます。ただジョーだけがゆっくりと最後にその場を立ち去っていきます。





オーソドックスで、いい作品。
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