「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」


9月16 日ユナイテッド・シネマ熊本にて「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」4DX2D版を観ました。
 


 監督、富野由悠季、
CV,古谷徹、池田秀一、
 9月X日に福岡市美術館にて開催された「富野由悠季の世界展」を
結局は3度訪れました。展示品のあまりのボリュームと数日経ってもう一度観たいという気持ちになってしまったので
(まぁ、そこで発売されている図録も詳細が記されてはいるのですが)
 私は、俗に言う”ガンヲタ”というよりも”富野信者”に近いというのもあります。
 「逆シャア」は1988年公開で、当時私は東京に住んでいましたのでそこで鑑賞していますがどの劇場かは、失念。
 原作にあたる小説「ベルトーチカ・チルドレン」も当時読んでいます。
 
 それまでは富野作品の劇場映画というとTV版の再編集にプラスして新作カット、というものでしたがこの「逆シャア」は劇場用としてのオリジナル作品です。
 (後年、DVD、Blu-rayを購入しています)

 今年はガンダム40周年ということで様々な記念碑的なイベントがあるようですがその中で「逆シャア」と「ナラティブ」の4DX2D版の劇場公開もそのうちの一つなのでしょう。
 4DXで期待するのは勿論、モビルスーツコクピットの振動が果たして再現されるのか?という点につきると思います。攻撃を受けている戦艦の揺れ、”ラサの連邦政府拠点”めがけて墜落するフィフスルナの衝撃 etc
(ストーリーは、十分すぎるくらいに頭に入っているので、映画館の座席の揺れ、がどれ程なのか楽しみでした。)
 ストーリーの詳細は今更、なので省きますが、公開当時も今も観る度にジーンとくるところがあります。

 ラスト、二つに割れた隕石・アクシズの地球への落下を食い止めようとするアムロ、そして他の数々のモビルスーツ群もそれに続きます(連邦、ネオジオン)。しかしどうあがこうともその落下を防ぐことは難しい状況。
 その時奇跡が起き、オーロラがアクシズを地表への落下から遠のけていきます。
アムロ、シャアがどうなったのか、台詞もなく描かれません。(唯一シャアの部下であるナナイがシャアの命が吸われていくと嘆くのみです)
ただ静かに地球から離れていくアクシズ、そしてカメラは地球上のどこかの小さな家を俯瞰する画になります。そこから生まれたての赤ん坊の泣き声だけが、危機の回避と、これからの新たな世界を暗示するかのように聞こえてくるのです。
 
 それは決して明るい未来を暗示はしていません。砂漠ではミライが娘を連れて歩いています。
 ベッドからそっとカーテンを開け暗い夜に外を見上げる人がいます
(その向こうにはオーロラに包まれたアクシズがゆっくりと浮かんでいます)
 ほとんど台詞らしい台詞はなく、それまでの激しい動からのおだやかな静へのエンディングに観ている者の胸中は何とも言いようのない安堵を感じます。

 もう一つ、「逆シャア」で私の印象に残る台詞があります。
それは後半のアクシス分断作戦中、アクシズにアムロとシャアは単身潜入後の二人のやりとりです。
アムロはこう言います。
「革命はいつもインテリが起こすのだが、夢みたいな理想を持っているからいつも過激なことしかしない。その理想も革命が成った暁には官僚主義と大衆に飲み込まれ、当初の理想は失われてしまう。そして革命家はそれを嫌って世捨て人になる」
 なぜかこの台詞に妙に得心したのを覚えています。劇中、コロニーの中でクェス・パラヤがシャアの台詞に共感したのと同じ位に。
 このアムロの忠告はこれまでの歴史上の出来事にも十分当てはまるかもしれません。
そしてそこに人の、現状を変えたいという理想主義と、おそらく人間本来が持ち合わせている怠惰性の両方を見ることが出来ます。いづれも人のエゴなのかもしれませんが_。


 ”画”のクオリティもこれまでと段違いにかっこいいです。
特にビーム兵器の描き方に統一性があって、例えばビーム砲は発射する度に砲身あたりにビーム粒子の拡散があったり、ビームサーベルは切りつけるときのみその刃の部分がでてて、持っているだけだとビームは収まってる、ビームサーベル同士の斬り合いも、実体のある剣とはちがい、ショートしたような表現になっています。
ニューガンダムのデザインも格好いいです。
「Zガンダム」以降、派手なカラーリングに、いったい何なのかわからない飾りのようなものがゴテゴテついたモビルスーツが登場するようになりましたが、このニューガンダムはとてもオーソドックスですっきりとして、そして力強さを感じました。
劇中、フィン・ファンネルを駆使し、ファンネルを防御に使うという手段にも、思わずさすがアムロ!と感動します。
 そしてやっぱりアムロ自身の成長にも。
1stの前半のやや独りよがりで、次第に戦士(大人)として成長していきますが、"Z"では、あまりにも”地球の重力に捕らわれ”てしまってましたが、本作でとても大人です。
(特にブライトとのコンビネーションがとてもいい)
 シャアも勿論、格好いいですよね
この二人は、富野監督の二面性なのだろうなと思います。

 これこそ「ガンダム」という作品です。


 

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