「アルキメデスの大戦」

 8月4日 TOHOシネマズ光の森にて「アルキメデスの大戦」を観ました。
 三田紀房原作コミックの実写映画化です。(原作未読)
出演、菅田将暉、柄本祐、
監督、山崎貴
8月にになるとTVでは怖い話特集や太平洋戦争にまつわる話だったりと定番になっていたのですけれどいつのにかこの手の特番はあまりやらなくなったのは、なぜなのでしょう。
 世間はこの時期終戦の日を迎えての特番があったりドラマがあったりで映画でもそうなのですが、以前と違った趣に変わりつつあります。
 この「アルキメデスの大戦」は太平洋戦争に突入する以前のころに焦点を当てています。
冒頭では戦艦大和の最後の出撃と壮絶な戦闘から沈没するシーンが描かれているのですが、本編はほぼその大和の建造を巡る攻防といったものがメインになります。

 戦艦、空母等の見応えはなかなかです。こういうのはやはり映画館の大きなスクリーンで観ると迫力があってカッコイイです。
 空母赤城や長門の初期の頃の姿というのもなかなかお目にかかれないし、ましてや大和となると当時の帝国海軍の象徴で雄大です。
 ですが冒頭から山本五十六少将(舘ひろし)はこれからは艦隊決戦ではなく航空機による攻撃が主戦となると、巨大戦艦の建造話に渋い顔をします。



 当時、戦艦金剛の廃艦に伴う新型の軍艦の建造案が出ていたのですが、空母を主軸とする機動部隊を構想する山本に対して、海軍大臣、軍令部の巨大戦艦こそが海軍の力であるとの主張とが真っ向に対立します。意見が分かれる中、決定的決めてがその建造費用に関することとなるのですが、「巨大戦艦派」の提示したあり得ない見積もりに「空母派」の山本と永野修身等は困惑します。
 そして偶然料亭で会った元帝大生の櫂直(菅田将暉)のその類い希なる数学者としての頭脳に協力を要請します。「巨大戦艦の見積もり」の不正を暴くために、正確な見積もりを出すというものです。
 
 軍人が嫌いな櫂は、帝国大学を退学させられたこと、財閥と軍部におる税金の無駄遣いの先に見える戦争の匂いに嫌気がさし国外への留学を決めていたのですが、直前で山本に協力する道を選びます。
 
 山本の計らいで海軍主計少佐となった櫂ですが、軍事機密であることを理由に新造戦艦の図面はもちろん、既存の軍艦の設計図、部品の値段一つの情報さえ櫂には与えられません。
 そして迫る二週間後の決定会議、櫂は実在する軍艦長門への乗船許可をもらい実際に巻き尺で至る所を図り始めます。そして長門の図面を元に、新造戦艦の見積もりを出そうとします。
 そんなことができるわけがない。と「巨大戦艦派」の大臣や将官は高をくくるのですが、
櫂が編み出した方程式はあらゆる軍艦の費用まで算出するものでした。
(このあたり、時間が足らず会議の合間でも計算するシーンは緊迫感があります)

 しかし、「巨大戦艦派」の平山造船中将は、米国を欺くための奇策であると主張します。正確な見積もりをだせば、その情報を元に米国はもっと巨大な戦艦を建造するだろうと。その主張に海軍大臣は我が意を得たりといった調子で「巨大戦艦派」に軍配を上げようとします。
 そのときに櫂は初めて目にする巨大戦艦の図面に欠陥を見つけます。
 
ラストシーン、結局戦艦大和は完成します。その艦上に並ぶ士官達に混じって櫂もいます。
その櫂の前を歩く山本五十六連合艦隊司令。 新造戦艦の大和の運命は冒頭の通り。
 登場人物でほぼ目立たない平山造船中将(田中 泯)はクライマックスで思わぬキャラクタを表します。それは巨大な戦艦の模型を前にし、櫂にこの戦艦の名前と命運を語り、そしてそれ故に美しく巨大な戦艦なのだと。
 その言葉に櫂の表情は明らかに揺らぎます。この平山中将と櫂は同質の人物なのでしょう。だから中将は言葉巧みに櫂を誘えるのです。


面白いです。
 
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