「美しい星」_三島由紀夫のSF小説

度々立ち寄るTSUTAYA植木店にて「美しい星」を観る。
三島由紀夫の同名小説の映画化。(未読)


三島由紀夫の作品は、学生、社会人になってから新潮文庫でいくつか読んだ事がある。(三島由紀夫の新潮文庫の表示は大きな明朝体のタイトルと著者名のものだったけど今は?)
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「仮面の告白」、「愛の渇き」「潮騒」「美徳のよろめき」「春の雪」「憂国」「英霊の聲」、エッセイ。etc.

三島独特の美文調の文体はちょっとまどろっこしいけれどずっと読み進めていくと、いつの間にか自分の文章が三島のそれっぽいもってまわった言い回しのようになるのを覚えている。比喩表現が独特で、やがてはその空間に引きずり込まれてしまう。


三島というと1945年11月25日の市ヶ谷自衛隊駐屯地への事件が衝撃的でそのことを題材とした映画「Mishima/A Life In Four Chapters 」「11・25自決の日三島由紀夫と若者たち」を観たことがある。「Mishima」の方は日本での劇場が未公開、DVDも未発売で、町の小さなレンタルで偶然見つけたレンタルビデオで観た。

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 ”美しい星”は三島が描いたSF小説として有名なのだけれど未読。
 
 出演、リリー・フランキー、橋本愛、亀梨和也、中島朋子。
監督、吉田大八。

 大杉(リリー・フランキー)は中年のさえないTVのお天気キャスター。その息子の一雄(亀梨和也)はフリーター。娘の暁子(橋本愛)は大学生だが極度の人見知り。
 あるとき妻の伊余子(中島朋子)は普段飲んでいる水に違和感を覚えるようになり、”熊野の地下水”と呼ばれるミネラルウォーターにのとりこになり販売員として活躍するようになる。
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 ”当たらないお天気”キャスターの大杉は、局の女の子との密会後の帰りに突如意識不明になり、翌朝田んぼの真ん中の車中で起こされる。不安に思う大杉にUFOマニアの若い局員から、宇宙人誘拐を疑われ、大杉はその日からUFOと宇宙人の事ばかり考えるようになり、そしてとうとう自らを火星人だと名乗るようになる。
 TVのお天気コーナーでも突如、環境問題を訴えはじめ、突拍子も無いポーズで「惑星連合は地球の環境に警告している」とTV画面に向かって叫びだす。
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 メッセンジャーのアルバイト中に、ある国会議員の秘書と知り合いになった一雄は、その秘書を手伝うようになるのだが、その議員が秘書に跪いているところを目撃してしまう。秘書から「きみは水星人として自覚してるのか」と問われ混乱してしまう。その秘書も自らを地球人ではないと語る。
 
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 大学生の暁子は周囲の誰にも打ち解けようとせずその美貌から学内美人コンテストに、という依頼にも無関心なのだが、ある夜偶然であったストリートミュージシャンの”金星”という曲に惹かれ、そのミュージシャンを追って金沢まで出かけてしまう。金沢でその男と再会し「きみは金星人」の自覚を持つべき、UFOを呼び寄せることが出来ると巧みに誘われ、何度となく逢瀬を重ねる様になる。

 一見して怪しいこと間違いなのだけれど、大杉はTVの人気者となり、妻の伊余子は販売員としての実績めまぐるしく、”宇宙人”であることで閉塞感から抜け出した
かのように見える家族だったのだが_。

TVの環境問題での討論に突如大杉はやってきて議員と口論する。その議員の秘書が現れ傍に一雄の姿が。TV中継は混乱。
 暁子はいつしか妊娠、本人は処女受胎だと宣言するも、相手のミュージシャンの素性を大杉は知ることになり。
 伊余子の販売する”熊野の地下水”は偽物であると事がニュースになり・・・・と。一気に物語りは結末へ向けてかけ上っていく_。
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 ”宇宙人の地球人への警告”というのは三面記事レベルのニュースでは昔からよくあって、東西冷戦の頃には核戦争による人類滅亡を警告し、全世界的な温暖化が叫ばれるようになると環境問題を警告し、地域によってはその地域の問題を警告してくれると、というとなんだか、宇宙人て親切なお節介なキャラなの?とちょっと苦笑してしまう。



 面白いデス

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