「ミザリー」_作品からの復讐

 スティーブン・キング原作の「ミザリー」を観る。(原作未読)
1990年に劇場公開、主演、キャシー・ベイツ、ジェイムズ・カーク。


 ”ストーカ-”という言葉が今では一般的になっているのだけれど、この言葉が日本で広く認知されるようになったのもこの1990年代だったかと。 
勿論それ以前にそういう怖い人はいた。ただそういう人がクローズアップされるようになってきていた。

 ストーカーによる作家、歌手、俳優、芸能人などそういった特殊な立場の人物への偏執的な行為による様々な被害には枚挙にいとまが無い。
 ミザリーは、ある小説家とその作品に偏執的愛情をもった一ファンとの対決のストーリー。


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 ストーリーは。
 小説家、ポール・シェルダンはエンターテイメント小説「ミザリー」シリーズで流行作家としての地位を確立していたが、大衆向けからシリアスものへの路線転換を考えており、長年続けてきたシリーズに終止符を打つことにした。

 不運な事に「ミザリー」の最終回を脱稿し原稿を抱え山中の別荘から麓に向かう途中事故に遭ってしまう。
彼を救助したのは元看護師のアニーだった。両足を骨折しベッドから身動きとれない状況で人里離れたアニーの山荘で療養を受ける事になるポール。
 ”ミザリー”の大ファンと称するアニーの彼へ向ける尊敬の眼差しに当初は安堵するもののつかの間、”ミザリー”を偏愛する彼女にとって「ミザリーの最終回」は許されざる行為に他ならなかった。
 
 アニーの”ミザリー”へ対するゆがんだ愛情が、怒りとなってポールに向けられる。

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 一ファンの偏愛が起こす対象者への執拗な行為。それは見方を変えれば、作品を生み出したものへの作品からの復讐なのかもしれない。
 ミザリーシリーズで確固たる地位と名誉を得た作り手への、終了させられる作品からの復讐_。


 怖い映画です。

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