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zoom RSS 「君が教えてくれたこと」_We are not perfect

<<   作成日時 : 2009/02/19 09:07   >>

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”世界はいつも煌めいていた。誰も聴くことの出来ない音楽に包まれて彼女は目を開けたまま眠っていた。
 そこに彼女はいるのに本当の彼女はいない。
 彼女は天使の顔。それなのに_
 愛することが出来ない。”

 2000年4月にTBS系列で放送されたTVドラマ。「君が教えてくれたこと」
主演、上川隆也、ともさかりえ、藤原竜也。
そのHPの扉の言葉が先の一節。

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 アスペルガー症候群、サヴァン症候群、高機能自閉症、etc。いくつかの分類がされているもののその反面その境界線が非常に曖昧であり、それは健常者(という区分もある意味良くないのかもしれないが)とのボーダーラインも又広範囲にグレーゾーンがある。
 ”自閉症”という発達障害がある。先天性の脳機能障害で認知障害である。(字面から間違われやすい、引きこもり、内気といった意味ではない)
 その自閉症の中でも知的障害を伴わないものが高機能自閉症、アスペルガー症候群と呼ばれている。
 またサヴァン症候群とされている人たちの中には、驚異的な記憶力(数百年前後のカレンダーの曜日を瞬間に答えたりする常人とかけ離れた能力等)を持つ方もいる。


 物語は_。
 雨宮繭子(ともさかりえ)は高機能自閉症の女の子だが、天気の予測に関しては特異な才能を持っており、自らのHPでその才能を発揮しており、一部の方面で認められているほどだ。
 ある日、雨宿りしている狭山慎一(上川隆也)と出会った時から二人の物語が始まる。
 慎一は予備校教師をしているが、過去に恋人を事故死に追いやってしまった事がトラウマとなり、涙を流すことが出来なくなっていた。その事に苦しんでいる。
 慎一は元精神科医であり死んでしまった恋人とは自分の患者でもあったのだが、医師と患者との垣根を越えた関係にまで発展し、結果的に”死”が二人を別れさせることとなったのだった。

 
 ある日繭子は代議士の水島(宅麻伸)のパーティで自分が高機能自閉症であることを知らされ動揺しパニックに陥るが、偶然その場にいた慎一に介抱される。
 そして慎一は両親の了解のもと繭子の社会生活の力になることを約束する。

 繭子は気象予報会社の採用が決まり社会人としての第一歩を踏み始めるも、高機能自閉症ということが、社内でのコミュニケーションに支障をきたし始める_。
 

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 高機能自閉症の典型的特徴として、他人の感情、態度、その場の雰囲気を読んだりすることが極めて不得手だといわれる。今時の言い方ではKY(空気が読めない)と言ってもいいかもしれない。
 例えば、卒業式の日、教室で生徒の皆が寄せ書きの色紙を回覧しているとするなら、その色紙に書く内容というのは”言われなくとも察しがつく”のだが、高機能自閉症の生徒にはそれがわからない。「何を書けばいいの」という問いに「何でもいいよ」などと曖昧な返答をすると、本当に「何でもいいこと」を書いてしまう。昨日読んだ本の内容とか午前中の出来事とか、”卒業の日の色紙”にとはかけ離れた事を書いたりしてしまう。
 
 学校の定期テスト等で、結果があまり良くなく、「学校のテストで人生全てが決まる訳じゃない、気にするな」という”励ましの言葉”が「勉強は大したことではない」と額面通りに受け取ってしまい、勉強をしなくなったり。
 つまり「言われなくとも、大体判るだろう」というのが判らないのだ。
 ”行間”とか”言葉の裏にある真意”と言うものがわからない、読み取れない。
 それは社会生活を営む上では致命的なのかもしれない。高機能自閉症の方の様々な辛さ、困難さが伺えるのがこの作品である。
 
 
 繭子は人に触れられることが苦痛だった。そして”死”というもの、愛するということの理解が出来ない子だった。
 そんな彼女をひたむきに守ろうとする慎一。それは医者と患者の関係を越えた繋がりにまで発展していく。
 慎一の元恋人だった有希の死がトラウマとなり常に慎一を苦しめている。慎一は繭子へ自立させていくための指導を通していくことで、やがてそのトラウマを克服するが、有希の妹であり雑誌記者のリナ(椋木美羽) により、スキャンダラスな記事として公表されてしまう。
 そして又繭子の弟:純(藤原竜也)の出生に関わる秘密。代議士:水島の曰くありげな行動に物語は意外な展開を見せていく_。


 他人との不慣れな関わり合い。人を理解することの困難さ。アスペルガー症候群、高機能自閉症の方の抱える悩みではあるが、それは健常者とされる人たちにも大なり小なり当てはまるものではないだろうか_?

 
 人は誰しもうまく生きる術を知らない。傷つきながら、傷つけあいながら成長してゆく。高機能自閉症の繭子と深い心の傷を負った慎一の二人のストーリーは、この事の一つの例えだ_。

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