映画な日常

アクセスカウンタ

zoom RSS "2009年の村上春樹" _ やれやれ、

<<   作成日時 : 2009/02/18 00:07   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 作家の村上春樹が先日の15日、イスラエルで最高の文学賞であるエルサレム賞を受賞し、受賞後のスピーチの模様が一昨日だったかTVで放映されていた。
 英語が堪能な方だから、流暢な英語で話している姿を初めて見た。もっとも村上春樹本人がTV:マスコミ等への露出が嫌いらしく、ほとんど生の肉声とか聴いたことがなかった。もっぱらその著作でしか、彼の言葉を感じたことは無かった。

 そのスピーチにおいて、イスラエルのパレスチナ自治区のガザへの攻撃について、国名こそ出さなかったものの、
「高い壁と、そこにぶつかっていく卵があり、自分は常に卵の側に立ちたい」と行った趣旨の事を話されていた。
 イスラエルでのこの堂々としたスピーチの素晴らしさに会場からのあふれんばかりの拍手があり、どのTVでもその映像を取り上げていた。
  横道にそれるが、間の悪いことに、G7後の中川財務相の風邪薬のせいなのか(?)不明瞭なろれつの回らない会見と何かと比較され、本日中川財務相は辞任ということになった。
 

 村上春樹の作品は昔良く読んでいた。初期の作品は大抵読んでいる。
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
ノルウェイの森
ダンス・ダンス・ダンス
パン屋再襲撃
蛍・納屋を焼く
回転木馬のデッド・ヒート
TVピープル
 
 ・・・・等だいたい1980年代の作品群。(他にエッセイもある)

 以後の作品は、残念ながら、小説自体にあまり手に取らなくなった所為もあって遠ざかっている。
これまで読んだ作品でどれが一番好きかと問われれば、「風の歌を聴け」だろうな。
大ベストセラーになった「ノルウェイの森」も良いのだけれど、”村上春樹っぽさ”がだいぶ薄められている感じがした。
 最初に「風の・・」を読んだ時は、なんか、「サラサラしたモノローグ」という感じで正直ピンとこなかった。
で、何かのきっかけで2,3度読み返してきた辺りから、あっさりした乾いた文体の中に、何かしらの深いこだわりみたいなものが、夕暮れの短いひとときに感じる郷愁のように感じられてきて、私の中の村上作品では一番になった。
 その次には「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。
 深い森の奥の閉じ込められたファンタジックな世界、「世界の終わり」と近未来の僕に隠された秘密を巡ってのサスペンスストーリー「ハードボイルド・ワンダーランド」の2つの全く異なった世界が、終盤はある一つの方向へ突き進んでいく長編。

 そして「ノルウェイの森」。
 全てが真っ赤な装丁に緑の文字で「ノルウェイの森・上」
 全てが緑の装丁に赤の文字で「ノルウェイの森・下」 
という凄くシンプルでかつ目立つ装丁の単行本は、クリスマスシーズンになると、金色の帯がついた。
主人公「僕」の学生時代の物語。直子、緑、キズキ、永沢との交流を回想する形で綴る物語。
 仕事から帰宅してずーっとこの本にかかりきりになって読了したのが深夜の2時だった事を覚えている。


 読者に媚びない、どこか孤高とした風のある作品である。
 ちなみに、タイトルの「やれやれ」というのは初期の村上作品に良く出てきたフレーズ。
 ・・・そういうものだ。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
村上春樹 Wiki
村上春樹の講演要旨。 村上春樹のイスラエルでの賞受賞による講演の要旨。 これを読んで、人生でやりたいことリストの一つに、文学作品を書くことが加わりました。 壁→制度→システム、 と考えると、世界の終りとハードボイルドワンダーランドの構図が少し明確になりそうで.. ...続きを見る
YouTube動画アイドルブログ
2009/02/18 05:26

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
"2009年の村上春樹" _ やれやれ、 映画な日常/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる