「大いなる陰謀」_永遠のアメリカの病

 4/26日TOHOシネマズ光の森にて「大いなる陰謀_LIONS FOR LAMBS」(ロバート・レッドフォード監督:制作:出演)を観る。

 この日は昼過ぎに「少林少女」を、レイトショーで「大いなる陰謀」を観た。(1日2回はさすがにきつい)
この物語は3つの構成から成り立っている。
 1つめは、次期大統領候補とまで噂されるアーヴィング上院議員(トム・クルーズ)とジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)のアーヴィングの執務室でのやりとり。
 2つめは、カリフォルニア大学のマレー教授(ロバート・レッドフォード)と、その将来性を感じさせる学生:トッドとの会話。そして3つめは、アフガニスタンの雪山に敵中二人だけになった若き兵士二人。

 結論から言うと、この映画は現代アメリカのもつ問題点(資本主義社会の行き着く問題点といってもいいかもしれない)を3つの視点から表現している。

 アーヴィング上院議員はアメリカの対テロ対策の失敗による国民の支持率低下を自分の発案した作戦で取り戻そうと、ジャーナリストのロスを自分の執務室に迎え入れる。アメリカの信頼を取り戻すための作戦。それをあえてジャーナリストにリークさせマスコミの力を利用しようとするのだ。ジャーナリストとしてベテランのロスは当初はその情報に興味を持つのだが、やがてある疑問を抱くようになる。それに、アメリカのジャーナリズムは真実を求める報道から、株主の思惑に左右される会社へとなりつつあった。

 カリフォルニア大学で歴史学を教えるマレー教授は一人の学生をオフィスに呼び、彼の将来性を憂い、日々漫然と過ごしている彼の目を覚まそうとしていた。学生はトッド。その才能と将来性に気づかずにいる事にマレー教授は南米出身の貧しいながらも大学進学した二人の元教え子のことを話し始める。
 アーネストとアーリアンの二人の苦学生は大学でも「世界情勢へ参加することの重要性」を授業で説く。そして二人は軍隊へと志願していった。
 「それで俺にも軍隊に行けって?」とトッドは教授に反発するが、教授は首を振る。世界情勢に無関心でいることの愚かさ、才能も将来性も一時のものであることを説く。
 トッドの心に変化が現れる。

 ”世界で起こっている一番重要なことに関わりたい”との一心で軍隊に志願したアーネストとアーリアンの二人は新たな任務の途中雪山に落ち、敵に囲まれてしまう。それこそアーヴィング上員議員の作戦の序盤であったのだ。
 敵中の雪山に味方の軍もうかつに手が出せない。怪我をして動けない二人に敵はじわりじわりとその包囲を狭めていく・・・・。 
 何の希望も意義も見いだせない作戦に参加したアーネストとアーリアンの運命は・・・・。

  *G・Wに観るような作品ではなさそう。重い。
   けれども、現在にとって必要な作品である。
   画像はパンフレット。

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    Excerpt: 今週の週末のナイトショウ鑑賞は・・・ 6000マイル貯めて一ヶ月無料パスのゲットを狙ってるTOHOシネマズで本作を「ウォッチンぐぅぅぅぅーーーー」。 Weblog: ひらりん的映画ブログ racked: 2008-05-01 03:53