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zoom RSS 「美女と野獣」_B & B

<<   作成日時 : 2017/05/05 22:04   >>

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4月22日,TOHOシネマズはませんにて「美女と野獣」を観る。原題、Beauty and The Beastで、ボーモン夫人の”美女と野獣”というよりは1991年公開のディズニーアニメの”美女と野獣”の実写化。
 監督、ビル・コンドル、主演、エマ・ワトソン。
 
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 今のご時世、”美女と野獣”とったら原作よりもディズニーアニメ版がよく知られていて、主題歌のイントロやさびの部分を耳にすることはしばしば。

 だからなのだろうけど、今回の実写版はそのアニメ版を忠実に再現し、いくつかの設定変更、表現の工夫をするにとどまっている。音楽のアラン・メンケン(アニメ版の音楽担当)の曲も使われていて、ついデジャブ感で感極まってしまう。

 この実写版も素晴らしいのだけれどついアニメ版と比較してしまうし、いくつか?という点も_。
 序盤のベルが本を借りるシーンで、せめて本棚くらいは写してほしい。ベルが本好きで少し変わった子とみられる点が強調されて、”女に学問は不要”といった空気の中にあってそのことに悩むベルの姿や、後半野獣のプロポーズ(?)に対して「自由が無いから」とやんわり拒んだりするのは製作年代の影響かな?と。

 それと後半のガストンが村の連中をたきつけるシーンには、ちょっと最近のアメリカの大統領選挙を(とくにトランプ大統領)を思わせた。

 全体的にベルに主体をおいているといった感の実写版に対してあくまで物語りを主としているのがアニメ版。どちらも素晴らしいのだけれど、う〜んと考える。
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 アニメ版の序盤でベルは村の噴水の前で手に持つ本の感想を歌うのだけれどその歌詞が”ヒロインは彼が王子さまだと気づかない”、とか、物語中盤で野獣がベルに何かプレゼントをと思案する傍で”置き時計の執事”のアドバイスは「・・守る気のない約束とか」と思わず苦笑してしまう台詞があったりとなかなか楽しい。

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 実写版も素晴らしいのだけれど、こういう寓話的・暗喩的な物語は実写に近くなるほどその物語性が薄くなっていくような気がする。実写の方がより微妙な表情・演技が可能であるはずなのに(演者の技量を除いてみても)_。

 野獣の城に住む食器・家具達もアニメ版の方が可愛らしく野獣もベルも又同様生き生きしている。

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 よく言われる原作ものを実写化すると不評の意見が多く出てくる理由というものが実写版アニメ版両方観ることでそのヒントがでてくるのでは?と思う。
 まずその作品が寓話的なものであること。
 そして作中人物への自己投影が実写とアニメ(文字だけの小説も)とでは大きな違いがでてくるからではないだろうか。
 
 自己投影について思うのは、小さな子供は機関車トーマスとかリカちゃん人形(古い)や、ミニカー、ロボット、ぬいぐるみ、(最近は”艦これ”なんていうもの
も)をまるで人間のように扱う反面、人間そのもの(映像含む)にはあまり興味を示さない傾向があるように思う。それはリアルなもの・実写(俳優さん)に対して自己投影はしづらく、人間からはなれる身近な物にはその投影を写しやすいからではないか。それは自分ではないが故にそこに自分をみいだそうとする心の動きがあるからではないだろうか?
 だから文字ばかりの小説が映像化されると毀誉褒貶が必ずでてくるし、それがよりリアルに近づけば近づくほどそれに対する反応が大きくなっていく。
(文字だけなら自分の想像に左右され、絵・マンガならそれに反応し、よりリアルな実写ならそこに自己を見いだすことは困難になる)

 寓話は一応のストーリーはある。あるのだけれどそこから派生するものが非常に多く、ストーリーの流れの中で観る・読む側の補完する部分が多分にある。
 そこに自己投影という心理は大いに入り込み、物語は個々人で完結される。
 
 だから、実写化という作業は難しい。

 

 でも、この”美女と野獣”もいい作品です。

 

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